こんにちは。AKANEです!
はーい。ありがとうございます‼︎
海外在住は結構楽しいですよ。
しかーし、物事は表裏一体。もちろん大変なことやデメリットもありますよ。
今回は、これから海外移住しようと思っている人のために
海外で暮らすことのメリット・デメリットを紹介します。
この記事はこんな人におすすめ!
- 海外移住に興味がある人
- 海外移住についての知識を増やしたい人
- 海外移住にどんなメリット・デメリットがあるか知りたい人
- アルゼンチンに海外移住を検討している人
今回紹介する内容は、全てアルゼンチン在住の私目線ですので悪しからず。
そして、冒頭も言いましたが物事は表裏一体。良いことも悪いことも紙一重です。
「デメリット」だって良い側面もたくさんあると思う、今日この頃です。
デメリット
正直、在住も6年を過ぎて自分の環境を整える方法も上手になってきて、窮屈さやストレスを感じにくくなったのかもしれません。数年前はもっとあった気がする。
思いついた順、順不同でご紹介します。
1)日本食が高い
日本食は、レストランも高いですが、日本食の材料も物によっては1.5倍以上は覚悟が必要かも。
これは日本以外に住んでいると、世界中どこでもそうなのかもしれません。
日本食は世界でブームがきてますし、とても健康的なメニューとして注目されています。
アルゼンチンには、戦前に移住された日系の方が日本の食べ物をいろいろと作っているおかげで、米も味噌も醤油も豆腐も納豆も販売されています。
後は自分で何とかするのみ。
「無ければ、作る」の精神で、食べたければ自分で作って食べていますよ。
元々はコンビニのおでんが主食の私でしたが、今はちゃんと自分で日本食を作っています。海外移住しなければ、子供ができてもコンビニ弁当で暮らしていたかもしれません。
そういう意味では、人間らしい生活を送れるようになってよかったと思っています。
2)銀行口座が制限される
銀行によっては、海外移住する場合は口座を閉鎖しなければいけないことがあります。日本での金融資産は、海外からは取引できません。
私の場合、銀行はソニーバンクを使用しています。
2015年の出国時にいろいろ調べてソニーバンクがいいだろう、とメインバンクにしておいて大正解でした。
カードの支払いだけ、Visaカードといいつつデビットカードなので通らない場合がありますが、その点は他カードと併用で済ませています。
3)マイナンバーカードが保持できない
マイナンバーカードは、海外移住する際には返却するため保持できません。
私は2015年に出国しているため、そもそも番号も持っていません。
最近、手続きに「マイナンバーを入れてください。」という工程が増えましたね。
今は、マイナンバーがない人のための救済処置があることが多いので、新たな申し込みなどできますが、今後マイナンバーがないと手続きできなくなるかもしれません。
マイナンバーは配布後返却してもナンバー自体は一生変わりません。
「日本人」というカウントに私がカウントされないのは、少し悔しい気持ちもあるので、一時帰国時にナンバーだけ一度取得しようかと、ただいま検討中です。
帰る前に返却すればいいですしね。
4)一時帰国が大変
日本の近隣アジアであればそれほど問題ないでしょうが、アルゼンチンから地球半周するとなると一時帰国は大変です。ちなみに私は飛行機が嫌い。
コロナの影響もあり、6年間で一時帰国は一度きりです。
アルゼンチン→日本は、乗り換え2回以上の約30時間ほど。金額は180,000円前後でしょうか。
今は3人家族になったので、飛行機代だけでも馬鹿になりません。
プラス、成田から実家までの交通費なども含めると、大きな金額になります。
帰ることがなかなかないので、会いたい人もたくさんいますし、お土産もあげたいし。
数年に一回の大イベントだと思ってお金を貯めて2週間ほどでパーッと使い切るお祭りのような感覚でしょうか。お祭りなみに楽しみでもあります。
5)しなくていい苦労をする。
トイレやシャワーが頻繁に壊れたり、キッチンの蛇口から泥水が飛び出たり、シンクが抜けたり、停電が日常だったりという苦労は、日本では経験しなかったことです。
日本であればすぐに業者を呼んで修理・改善できますが、呼んでも業者がなかなか来ないのもアルゼンチン。
予約した日に一日待ちぼうけ、連絡もなくキャンセルということは日常的なことです。
今では「そんなもんか」と流せますが最初の頃は業者がブッチするとは想像もしていなかったので、その後の段取りが変わることも含めてショックでした。
そういう、しなくてもいい苦労は海外在住だと多いのではないでしょうか。
ただ「約束は守られないかもしれない。」という前提ができるので、約束を守ってくれたら嬉しいし、ハッピーな気分になる、というプラスがあります。
日本なら当たり前の事が「ハッピー」の要素になるというのは、つまり毎日にハッピーになる要素が多いという事です。
6)セキュリティにお金がかかる
アルゼンチンは南米の中では治安が良い方ですが、それでも殺人、レイプや誘拐、強盗、ひったくりは日常的なことです。
なるべく治安の良い地域を生活圏として選択したり、アパートのセキュリティを重視すればお金はかかります。
平和な日本に比べるとピリピリしていて安心感はないかもしれませんが、常に何かあるかもしれないという意識で警戒しているので何かあった時に対処はできるかも。
日本にいると「何かある」とは考えもしなかったので、事があった時に信じられずにいろいろ見過ごしていた気がします。私だけかな?
7)外国語での異文化コミュニケーション
海外在住なので当たり前といえば当たり前ですが、最初の頃は1日8時間以上のスペイン語を聞いていると、脳が拒否反応を起こしてもう何も耳に入らなくなっていました。
アルゼンチンでは、夕食は早くて21時過ぎ。ちょっとしたホームパーティーでは23時から夕食という事も多いのです。
だんだん時間が遅くなるにつれて脳の疲れもピークに達します。
日本だったら「もうこんな時間!疲れたわよね?少し休んだ方がいいんじゃない?」という、他人の気遣いや空気読む力に頼りますが、アルゼンチン人は自己申告制。
「疲れたので休みます!」と本人が強く意思表示するまでのんびり非効率なペースで物事は進みます。
この8時間を超える脳へのスパルタ刺激は、6年間浴び続けることで語学アレルギーの私でもスペイン語がそこそこわかるようになったので、良い刺激だったと前向きに捉えています。
メリット
メリットと言っても大きなメリットを感じることはそう多くはありません。
海外移住当初であれば、喜びや驚き、新鮮さも大きいですがだんだん慣れてくるもの。
毎日の生活にちょっとだけ「ラッキー」と思うことが多いように感じます。
1)空気を読まなくてよい
自分の意見とは裏腹に、ここではこうしておいた方がいいかな?と思って我慢したり、自分の正直な意見が言えないことって日本では多かったように感じます。
アルゼンチンでは、それは一切なし。もちろん、アルゼンチン人社会にはそういう部分もあるでしょうが、「外国人」であるわたしが多少空気を読まずに異国で行動しても、問題視されない点が私にとっては本当に楽チンです。
2)「可愛い」じゃなくていい
日本では、細くて小さくて白くて守ってあげたい可愛らしい女性が正しい女性の在り方だったように思います。
私は身長167センチのぽっちゃり体型に男顔で性格きつめ。
キャラ的に無理があるのに、「可愛らしい女性」を目指して日々努力してました。しかし、天然素材の可愛い人にまったく及ばず、自己肯定感がだだ下がりの人生35年でした。
アルゼンチンでは、強い女性、賢い女性、一緒に肩を並べて伴奏できるパートナーを男性は求めています。体格も日本のぽっちゃりは、こちらでは痩せ型普通体型。アルゼンチンでは、女性らしい凹凸のあるボディラインが好まれます。
そのため日本では需要のなかった私のキャラもこちらでは需要があります。
「可愛い」じゃなくてもいい、これは私には大きなメリットでした。
3)年齢を重ねることは素晴らしいこと
私が日本にいた時、歳をとることはめちゃくちゃ恐怖でした。
40歳になったらもう人生は終わりかけ、「おばさん」というカテゴリーに分類され、身動き取れなくなるような気持ちでした。
自分の中にある「老い」に対して抵抗したい気持ちはもちろん、歳をとることで「やってはいけないこと」の暗黙のルールがあるように思ったのです。
人生はだんだんつまらなくなって、この道は先ぼそりだと思い込んでいました。
アルゼンチンの70代はミニスカートを履いて、女友達と女子トークをしながら男性に投げキッスを送ります。
男性も90歳になっても女性を口説くし、今晩女性をお持ち帰りしようと企んでます。
そんな人たちからしたら、40歳の私など、まだまだべべ(赤ちゃん)です。
40歳になることが全然問題なくすんなり受け入れられたのは、アルゼンチンで歳を重ねたからだと思っています。
あと40年くらい、ガンガンいけそうです。
4)嫌いな人と付き合わなくても良い
仕事はリモートワークで日本と行っていて、作業は自宅で必要な時しか社内と接続しないため、人間関係のストレスはかなり減少しました。
また、アルゼンチンは日本人が少ないのでどんな人と付き合いうかを自分でセレクトできています。
自分が一緒にいたい人と一緒にいる。
そうするとストレスも少なく毎日を過ごせると知りました。
5)男性の愛情表現が豊か
日本では、奥ゆかしい男性が「愛している」って言ってくれなくて不安になった苦い経験や、知人がする「愚妻」話に愛想笑いで答える自分への罪が苦しかったのですが、そういう心配はアルゼンチンではありません。
1日に何度も「愛している」「最高の妻だ」「大好きだよ」と言われますし、どのカップルも友人・知人の前では「僕の最高の妻なんだ」と称賛の嵐。
愛情の不足や不安を感じることは少ないでしょう。
妻をこけ落とすことは自分の株を下げることに繋がるので、そういうことはしないのだと思います。
もちろん、浮気・不倫している人も多くいますが、みんなそれぞれに対して愛情を持って上手くやっているのではないでしょうか。
6)物欲がなくなる
日本に住んでいた時は常に欲しいものがたくさんあったのですが、今はそれほど欲しいと思うものはありません。
日本製ほど良いものが販売されていないというのもありますが、今の生活で必要性を感じないというのも大きいかと思います。
例えば、ブランド品やヒラヒラ、キラキラする洋服は強盗に遭いやすく持たない、着ない、出さないという日常生活です。(タンゴダンスのシーンではキラキラ・ヒラヒラものを着ます。)
よって、お金はあまり使わなくなり、余分なものは買わないシンプルな服装と生活になります。
7)ママはマリア様
アルゼンチンの場合、治安の面をクリアできれば、ママにとって子育てはしやすい環境です。
妊婦の時から、バスや電車ではみんなが率先して席を譲ってくれたり気遣ってくれ、子供が産まれてからも街ゆく人に優しい声をかけてもらいます。
子供と一緒だと入れない、というレストランもなく、子供がレストランで泣き喚いていればモソ(ウェイトレス)がみんなで寄ってたかってあやしてくれます。
道端でベビーカーを押しながらモタモタしていても車は笑顔で道を譲ってくれる。
階段では我先に、とみんなが助けてくれます。
子供は泣くものだし、みんなの宝物という雰囲気があってとても幸せに子育てができます。
もちろん、誘拐の心配はありいつも手を繋いで目を光らせていますが、ママとしては気持ち良く子育てできています。
8)日本人最高!説
アルゼンチンには親日家がとても多いのもあって、日本人というだけで好意的に対応してもらえます。
これこそ今までアルゼンチンで生活してきた日系の方たちが積み上げた「信頼」「信用」だと思うのですが、とにかく称賛の嵐です。
黒い瞳に黒い真っ直ぐな髪、肌のきめ細かさはアジア人特有の美しさですが、アジア人の中にいるとわたしのそれは普通レベル。
しかし、西洋人、南米人の中に入るとこの髪や目がここまで希少性の高い価値あることに変わるのか、とびっくりしました。
私の旦那さんはオリエンタルマニアではありませんが、(日本に金髪好きな人がいるように、海外には「アジア人女性」が好きな人がいます。)私のまっすぐな黒髪を「とても素敵なチャームポイントだね。」と言ってくれます。
日本だと珍しくない真っ直ぐな黒髪は、地球の反対側だとチャームポイントになります。
どこに存在するかでだいぶ状況は変わるんだな、と驚いた一件でした。
まとめ
今回は、メリット・デメリットをご紹介しました。
どの国に移住するか、どんな状況かによってそれぞれメリット・デメリットは違うのでしょうが、私の場合はアルゼンチンへ海外移住してこんな風に感じているよ、ということをお伝えしました。
30代中盤になって「おばさん」までのタイムリミットに震える女子だったあの頃のわたしに声を大にして教えてあげたい。
「大丈夫。30代なんて全然平気よー!あなたはめちゃめちゃ希少で素敵な女子よ。」