こんにちは、AKANEです!
という不安・疑問ありますよね。
永住権というは主に滞在ビザのことを指していますが、「ビザ」とひとくちに言っても様々な種類があります。
「海外で住む」ということを目的とした場合、方法や期間、働き方によっては「永住権」がなくてもできます。
2021年現在、多くの日本人が海外で生活していますが、全ての日本人が暮らしている国の永住権を持って生活しているわけではありません。
「永住権を取らないでどうやって暮らしているの?」
そんな方に向けて記事を書いてみました。
この記事はこんな人におすすめ!
・海外移住についての知識を深めたい方
・海外で長期滞在や住むために必要なビザの取得方法について知りたい方
・海外移住してみたいけど永住権(ビザ)が取れるか不安な方
・永住権(ビザ)を取らずに海外移住する方法がないかを検討している方
さぁ、ではどんな海外移住のビザについて基本的な知識を確認しましょう。
永住権(ビザ)とは?
永住権とは、あなたが日本人だったら「日本人という国籍を変えることなく」移住したい国に滞在し続けるビザのことです。
その国での活動や滞在期間に制限がなく、自由に現地での活動が行えるようになる長期滞在ビザのことです。
長期滞在できるビザにはいくつかの種類があります。
ビザの種類や取得条件は各国さまざまです。
多くの国で一般的に取得できる長期滞在用のビザとしては下記が挙げられます。
- 起業家ビザ
- 就労ビザ
- リタイアメントビザ(一部国)
- 投資家ビザ(一部の国)
- 国際結婚、パートナービザ
リタイアメントビザや投資家ビザは、現地の銀行に一定金額の預託金を入れることが条件になることが多く、また就業はできないことが多い。
また、制限はありますが長期滞在が可能なビザはこちらです。
- ワーキングホリデービザ(期間制限あり)
- 留学ビザ(就労制限あり)
永住権(ビザ)のメリット
国ごと永住権の取得条件が違い、メリットも違います。
一般的に長期滞在が可能になることのメリットをご紹介します。
- ビザの更新手続きが不要
観光ビザや留学ビザなど一時的な滞在を許可されたビザの場合は、頻繁に更新が必要になるため、その更新作業は(長期)不要になる。 - 残留活動に制限がない
一時的なビザ(観光や留学)の場合、就労はについて制限があるがそれがなくなる。 - 国への出入国に制限がない
観光ビザの場合は、1ヶ月以上滞在できない、また年間を通して滞在期間の制限があるなどが免除される場合もある。 - 就労・転職の自由がある
永住権(就労可能なビザ)を取得することで自分が望む職業につけるようになる。 - 医療保険、年金などの社会保障制度を受けられる
国に税金を支払うようになるため、社会保険制度も利用可能になる。 - ローンや融資を利用する際に有利になる場合がある
- 手続き等が比較的スムーズになる
永住権(ビザ)のデメリット
逆に永住権を取得することのデメリットになることもあります。
こちらもすべての国が該当するわけではありません。
- 申請には高額な費用がかかる場合がある(国による)
(例)アメリカの永住権グリーンカードの申請費用は2020年4月末で475ドル - 取得しても1年のうち一定期間その国に滞在していない場合、無効になる場合がある(国による)
- 兵役登録がある場合も(国による)
兵役登録をすると戦争があったら出兵する可能性もあります。
一部免除されること(病気や怪我など)もありますが、出兵しないと逮捕されることもあるそうです。
上記はほんの一部の国の例です。
希望する滞在国をよく調べる必要があります。
・永住権(ビザ)の取得方法
一般的な申請方法
申請方法は各国違いますが、一般的な方法としては、日本にある各国の大使館か領事館へ行って申請の手続きを行う。
顔写真と費用を用意して規定の用紙に記入して申請します。
事前に希望の国のホームページで条件を確認しましょう。
環境・状況の変化によって取得する方法
永住権の取得には、国によって、滞在方法によって、その時の状況によってさまざまな方法があります。
最初の渡航する際に既に永住権を持っていた、という方が少ないのではないでしょうか。
例えば、私の場合
観光ビザ→国際結婚・出産→永住権
という流れで取得しました。
もともとアルゼンチンには、タンゴダンスの留学に1年の予定で来ました。
特に永住したいという希望はなかったので、ビザの取得は考えておらず、3ヶ月ごと観光ビザの更新し留学後は帰国予定でした。
1年の留学を3年に延長しましたが、観光ビザでビザランを続けて3年過ごしました。最終的には、当時付き合っていたアルゼンチン人の彼と結婚することになったので取得した、という流れです。
状況や環境は変わるので、その時考えてみるのも良いのではないでしょうか。
その他、私の周りの友人・知人関係を見ても
- 観光ビザ→パートナービザ→出産→永住権
- 就労ビザ→起業→永住権
- 学生ビザ→就労ビザ→永住権
- 就労ビザ→パートナービザ→永住権
など、最初から永住ビザを持って日本を出国したわけではなく現地で生活していく中で、永住権を取る方向で動いたという方もいます。
永住権を比較的取得しやすい国際結婚だけをとってみても出会いや生活する場所によって変化します。
日本という国の中で外国籍の人と出会って結婚するというシュチュエーションはそう多くありませんが、海外の場合、現地以外の国籍の人が暮らしていることもあります。
たとえばアメリカ留学中にアルゼンチン人と出会って結婚し、現在はアルゼンチンで暮らしているという方もいます。
オーストラリア滞在中に出会って結婚した相手はフランス人だったけど、オーストラリアの永住ビザをとって暮らしている、という方もいます。
独身の方でしたらそういう可能性も含めて検討してみるのも良いかもしれませんね。
国を限定して長期滞在可能なビザを取得する方法
1)国際結婚・パートナービザ
長期滞在ビザ取得の一番早い方法は、現地の国籍を持つ人との結婚、またはパートナー制度を利用することです。
国際結婚は、確実で障害は少ないでしょう。と言っても、偽造結婚防止のために入籍までの過程で面接や書類の提出をする場合があります。
ヒアリング内容は、「どこで出会ったのか?」「休日は何をしているか?」という内容から家族構成、提出書類はこれまでの思い出の写真などです。
がっちり入籍まで話を進めなくても、パートナー制度を申請できる国もあります。宗教や国によって確認が必要ですが、同性同士のカップルもパートナー制度を利用できます。
2)現地企業への就職
ある程度企業側へのメリットがないと難しいかとは思いますが、現地企業に採用されて企業に就業ビザを取得してもらう方法で、就業中は長期の滞在が可能になります。
ただ、企業があなたのビザを取得する場合、手間とお金がかかります。その手間とお金をかけてもあなたを採用したいと思われるスキルやコミュニケーション能力が必要になるでしょう。
就業ビザは取得してもらった企業での就業が可能です。転職した場合は新たに取得し直す必要があります。
この方法は現地入りしてから仕事を探すよりも、現地入りする前に行きたい国で募集している企業に採用されて赴任という形で現地入りする方が収入は良く手当も厚いでしょう。
3)特別なスキルを持つ場合
たとえば、最先端のITスキルを持っている場合は現地での職探しが容易になることもあります。IT人材は日本でも2030年には55万人不足すると経済産業省が発表していますが、海外各国でもITエンジニアを求めています。
ITエンジニアは永住権(ビザ)が取りやすい職業と言えるでしょう。
このように、需要が多く人材の不足しているスキルを持つ場合は、就労ビザから永住ビザが取りやすくなったり、移住を優遇している場合もあります。
永住権・長期滞在ビザなしの海外移住方法
「海外移住」というものが、海外で暮らすことを目的としているのであれば、永住権や長期滞在ビザがなくても移住することは可能です。
私の住むアルゼンチンでは、日本人の観光目的での入国にビザは必要なく、90日間ビザ不要で滞在できます。MAX90日の直前に海外へ一時出国して、再度戻って来れば90日のカウントはまた0日に戻ります。
この「ビザラン」という方法で私は3年間ビザなしでアルゼンチンに滞在しました。
これは合法です。入国審査ではあまり歓迎されないのかもしれませんが、違法ではありません。
アルゼンチンの場合、隣国はウルグアイ。地続きでも行けますがアルゼンチンの首都ブエノスアイレスの中心地からフェリーに乗って1時間でウルグアイに到着します。
ブエノスアイレスの富裕層にとっては、休日にピクニックに行く場所でもある隣国ウルグアイの古都、コロニア・サクラメントへ行って、1日日帰り旅行すればビザ更新となります。このような形で長期滞在している外国人は少なくありません。
海外移住するのに、どうしても長期滞在用のビザを取得して行かなければならないわけではありません。
ブエノスアイレスに住んでみて、ウルグアイの方が良ければそちらに移動しても良かったのです。(ウルグアイも90日間であれば日本人はビザ不要。)
逆に同じ隣国でもブラジルは入国にビザが必要です。
日本に住んでいると全てが用意周到で行かなければならないと思ってしまいがちですが、用意周到にしていても思うように物事は進まないのが海外です。
ちょっと住んでみて、良ければ長期滞在の準備を進めるという方向も1つの案として考えてみるのも良いかもしれませんね。
また、現地には同じような境遇の仲間が必ずいます。
自分で調べるのはもちろん、仲間との情報交換で得られる情報や知識もとても大切です。
まとめ
最後に、ご紹介した内容からおさらいしていきましょう。
- 海外の永住権の定義と取得に関するメリット・デメリット
- 永住権と長期滞在ビザの取得方法
- 永住権や長期滞在ビザがなくても海外移住する方法
このように考えると海外移住のハードルが少し低くなるのではないでしょうか。
ぜひ、まずは自分の滞在したい国がどういうルールがあるのか調べるところから始めてみましょう!